鉄道には、工事用の様々な資材・材料を輸送するための列車が設定・運転されています。 播但線では、線路に敷き詰める砕石(バラスト)を寺前駅で積込み、JR福知山支社管内各地へ輸送・散布する列車が運転されており、拙ブログでも度々紹介しています。 この列車は日中に運転されることが多いので、ファンの関心を集めていますが、深夜帯しか運転されていない列車も存在します。 それは、レールを輸送するための列車、通称”チキ工臨”と呼ばれるものです。 播但線では長谷駅がレール受け取りの拠点となっており、大阪からチキ6000形貨車2両編成に搭載した25m定尺レールが運ばれてきます。 22日、草木も眠る丑三つ時にこのチキ工臨が運転され、長谷駅での作業の模様を記録してきました。 工9691 2019年4月22日(月) JR播但線長谷駅にて 周辺トイレ:長谷駅 長谷駅には列車到着の1時間前に到着。 普段は消灯され真っ暗なのですが、チキ工臨が運転されるときはホームはもちろんのこと、チキを引き込む材料線周辺を照らす作業用の照明にも明かりが入り、重行地区辺りから見ても駅のある箇所だけが明るく見えます。 バス停の外れに車を置いて出ると、JRの作業員の方がすでに建物内に詰めておられ、話声が聞こえていました。 暗がりなので時間を掛けてじっくり辺りを観察し、カメラをセット。 前回撮影した際はかなり手前で停車しましたが、今回はどうかな?と思いつつ、前回の撮影時に「ここに止まるよ」と教えていただいた停止目標に停車する前提でセットしました。 到着時刻が近づき、為信通過のホイッスルがかすかに聞こえました。 やがて寺前方が明るくなり、DD51に牽かれたチキ工臨が滑り込んできました。 が、結構なスピードで進行してきたので、まさか頭出しでの停車か⁉と焦りましたが、ちゃんと停車しました。 先頭に立つのはDD51 1191です。 Canon EOS-1D X / EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM 工9691として到着した編成 2019年4月22日(月) JR播但線長谷駅にて(作業の進行状況、列車の動き等に十分注意し、ホームの安全な場所から撮影) 周辺トイレ:長谷駅 ホームに上がり、列車最後尾から。 レールが2段に搭載されています。 尾灯がない貨車、後部標識板が取り付けられています。 Canon EOS-1D X / EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM 工9691として到着した編成 2019年4月22日(月) JR播但線長谷駅にて(作業の進行状況、列車の動き等に十分注意し、ホームの安全な場所から撮影) 周辺トイレ:長谷駅 車両の側面にはこのような札が差してあります。 2019年4月22日(月) JR播但線長谷駅にて(作業の進行状況、列車の動き等に十分注意し、ホームの安全な場所から撮影) 周辺トイレ:長谷駅 列車が到着すると、チキを材料線へ押し込む入換作業に移ります。 まずは作業員が、2番線から材料線への分岐器・転轍機を点検。 これが完了すると、手順を打ち合わせた誘導係員に従い、列車が移動します。 Canon EOS-1D X / EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM 2019年4月22日(月) JR播但線長谷駅にて(作業の進行状況、列車の動き等に十分注意し、ホームの安全な場所から撮影) 周辺トイレ:長谷駅 列車は係員の無線誘導に従い生野方へ進行、最後尾が材料線への分岐器を過ぎたところで停車。 進行方向を変えて材料線へチキを押し込みます。 写真は、チキを連結した側の前照灯を点灯し、押し込み開始合図を待つ様子。 分岐器はまだ閉じています。 Canon EOS-1D X / EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM 2019年4月22日(月) JR播但線長谷駅にて(作業の進行状況、列車の動き等に十分注意し、ホームの安全な場所から撮影) 周辺トイレ:長谷駅 材料線への押し込みが完了し、解放を待つ様子。 誘導係員がチキの手ブレーキを掛け、エアーホースを外す「プシュー」という音、連結を外す解放てこを扱う「ガシャン」という音が響きます。 Canon EOS-1D X / EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM 2019年4月22日(月) JR播但線長谷駅にて(作業の進行状況、列車の動き等に十分注意し、ホームの安全な場所から撮影) 周辺トイレ:長谷駅 チキを解放し、少し離れて停車したDD51。 こちら側ので作業が終わるまで、前照灯が点灯されていました。 Canon EOS-1D X / EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM 2019年4月22日(月) JR播但線長谷駅にて(作業の進行状況、列車の動き等に十分注意し、ホームの安全な場所から撮影) 周辺トイレ:長谷駅 こちらの前照灯を消灯し、反対側を点灯した直後の様子。 作業員が再び転轍機・分岐器の方へと歩いていきます。 誘導に従い生野方へ進行、単機となって再び2番線に戻って来ます。 前回撮影したときは、早々に長谷駅を発車、生野駅で長時間の停車が設定されていた単9693ですが、今回は長谷駅発車を遅く設定し、入換終了後もしばらく留まっていました。 空には月が出ていたので、これを取り入れて。 入換完了後、一旦すべての照明が消され、辺りは真っ暗になりましたが、再びホームの照明が点灯しました。 この後DD51 1191は、レールを下したチキを迎えに来るまでのねぐらとなる豊岡へ向けて出発しました。 私はまっずぐ帰宅、自宅着は午前4時でした。
by 95219522
| 2019-04-22 18:26
| 播但線
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