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本年中は大変お世話になりました。

ケン坊の播但線通信をご覧の皆様、本年は更新が滞り、大変申し訳ありませんでした。
来年は撮影後なるべく早く更新したいと思っておりますので、変わらずお付きくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

今年は、何もかもが変わってしまい、変化を理解し着いていくのが精一杯でしたが、そんな中でも趣味を続けられたことをありがたいことだと感じております。
今年は開催できなかった写真展も、コロナの状況を見つつ、来年の開催を検討したいとも考えておりますので、実現の暁にはよろしくお願いいたします。

本日も、雪の播但線の撮影に出ておりましたが、その模様は新年一発目の更新で。

来年もケン坊の播但線通信をよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えください。

# by 95219522 | 2020-12-31 22:41 | Trackback | Comments(0)

No.2020-39 「霜が降りた極寒の播但線で」 12月27日号

朝にかけて快晴の予報、放射冷却で冷え込みが激しくない、霜が降りると踏んで夜明け前から撮影に出かけました。
車輪フラットのまま播但線運用に入り、その後しばらく運用から外れていた「うみやまむすび」号も、車輪削正を終えて再び播但線入り。
この日は最終運行に入っていました。

No.2020-39 「霜が降りた極寒の播但線で」 12月27日号_d0144549_13513221.jpg
Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
左:220D 右:1221D 2020(令和2)年12月27日(日) JR播但線長谷駅にて
周辺トイレ:長谷駅

長谷駅には午前5時20分頃に到着、ホームは消灯されて真っ暗。
年の瀬の日曜の早朝とあって、辺りの民家には明かりが灯っておらず、静寂に包まれていました。
40分頃にホームの照明が灯ったのでホームへ。
線路の枕木が霜で真っ白になっていました。
「うみやまむすび」は上り始発220Dの和田山方に連結されています。
今回はその後ろ姿と、来年3月で消滅する長谷駅通過の快速列車(下り始発1221Dは快速列車)の交換シーンを記録しました。
まず220Dが到着、直後に1221Dが為信を通過するタイフォンが聞こえ、やがて寺前方に前照灯が現れてゆっくりと通過しました。
1221Dの前照灯が見えた時点でシャッターボタンを押し、30秒開いて撮影しました。
通過する1221Dの前照灯が光跡となって写っています。
また1221Dが通過している線路の枕木、霜で白くなっているのもわかります。
1221D通過直後、220Dが発車、寺前へと下っていきました。

No.2020-39 「霜が降りた極寒の播但線で」 12月27日号_d0144549_14025775.jpg
Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
223D 2020(令和2)年12月27日(木) JR播但線長谷~生野間にて
周辺トイレ:なし

渕区にやって来ました。
薄暗がり、田んぼが明るく見えたのは霜で白くなっているからでした。
渕の里は谷が狭く、高い山に囲まれています。
気温も一段と低いようで、長谷駅ホームよりも寒い感じがしました。
風がなく、辺りは物音ひとつせずシーンと静まり返っています。
そのせいで、離れた畑中踏切の警報がよく聞こえ、続いて223Dのエンジン音とジョイント音がだんだんとこちらへ近づいてきました。
「うみやまむすび」を先頭にした223D、築堤の大カーブをゆっくりと登っていました。

No.2020-39 「霜が降りた極寒の播但線で」 12月27日号_d0144549_14101073.jpg
Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
222D 2020(令和2)年12月27日(日) JR播但線生野~長谷間にて
周辺トイレ:なし

午前7時になっても渕の里は薄暗く、寒村の冬の朝のイメージにピッタリの光景が広がっています。
今はもう、住むものを失った古民家の白壁の土蔵越しに栃原川橋りょうを望むと、キハ40単行の222Dが降りてきました。

No.2020-39 「霜が降りた極寒の播但線で」 12月27日号_d0144549_14142172.jpg
Canon EOS-1D X / EF70-200mm f/2.8L IS USM
225D 2020(令和2)年12月27日(日) JR播但線寺前~長谷間にて
周辺トイレ:なし

渕区での撮影で凍えてしまった私(^-^)、車で暖を取りつつ為信区へ移動。
お地蔵様のお堂から坂を少し登った場所から、お堂下の田んぼを見下ろして。
田んぼの土、線路の枕木、畦の雑草までもが霜で真っ白でなっていました。
狭い谷を抜ける北風はとても冷たくて、耳の感覚がなくなりそうでした。
やがて、山裾の杉の木立の合間からちらちらと225Dの前照灯が見え隠れしながらこちらへやって来るのが見えました。
申し訳程度にタイフォンを鳴らし、勢いにのって駆け上がって行きました。

No.2020-39 「霜が降りた極寒の播但線で」 12月27日号_d0144549_14202978.jpg
Canon EOS-1D X / EF100-400mm f/4.5-5.6L IS II USM
224D 2020(令和2)年12月27日(日) JR播但線長谷~寺前間にて
周辺トイレ:なし

為信の築堤上も霜が降りて真っ白になっていました。
杉の木々は色を濃くし、山は黒々としています。
こんな風景を行く気動車を捉えようと、峠北俯瞰に登りました。
吹きっさらしの高台ですからとにかく寒い。
体の芯まで冷やされました。
シャッターを押す指の感覚もなくなるくらい、とにかく寒い!
待って待って、ようやく224Dがやって来ました。

No.2020-39 「霜が降りた極寒の播但線で」 12月27日号_d0144549_14263642.jpg
Canon EOS-1D X / EF70-200mm f/2.8L IS USM
上:227D 下:226D 2020(令和2)年12月27日(日) JR播但線長谷⇔生野間にて
周辺トイレ:なし
No.2020-39 「霜が降りた極寒の播但線で」 12月27日号_d0144549_14264874.jpg

栗区の県道脇から第二市川橋りょうを望むと、ある地点だけ市川の水面に橋りょうを渡る列車が写る箇所があります。
この日は水量が少し多かったので2両編成が綺麗に写り込むだけの水がありました。
まずは227D、この時は水面が静まり、鏡の如く綺麗に姿を映してくれました。
227Dと生野駅で交換して峠を降りて来る「うみやまむすび」の226Dがやって来た時は、ほんの少しの風でしたが水面が揺らぎ、乱れてしまいました。
自然相手ですからこればっかりは仕方ありませんね(^-^)。

No.2020-39 「霜が降りた極寒の播但線で」 12月27日号_d0144549_14340778.jpg
Canon EOS-1D X / EF70-200mm f/2.8L IS USM
229D 2020(令和2)年12月27日(日) JR播但線寺前~長谷間にて
周辺トイレ:なし

大河区のカーブの内側に設置された勾配票を主役に8091D「かにカニはまかぜ号」と、寺前駅で相棒を切り離して単行になった「うみやまむすび」の229Dを撮影。
8091Dは側面が飛んでしまってイマイチ(汗)でした。
続く229Dではまぁまぁ面白いものが撮れたかなぁと(笑)。

No.2020-39 「霜が降りた極寒の播但線で」 12月27日号_d0144549_14393049.jpg
Canon EOS-1D X / EF100-400mm f/4.5-5.6L IS II USM
1D 2020(令和2)年12月27日(日) JR播但線長谷~生野間にて
周辺トイレ:なし

上市川橋りょうまでやって来ると、橋りょう下の市川の水面が陽を受けて煌いていました。
水鏡の名所ですが、今回はこの煌きを主役に。
まずは231Dを撮影し、構図を確認。
まもなく1D「はまかぜ1号」通過という段になって、太陽が薄雲に覆われてしまい、煌きも物足りないものになってしまいました。
そのまま通過の時を迎えました。
消化不良の感がありますが、橋りょう通過中に力行に入ったおかげで、排煙を棚引かせるシーンを捉えることができました。
その後、「うみやまむすび」の230Dも撮影。

No.2020-39 「霜が降りた極寒の播但線で」 12月27日号_d0144549_14454014.jpg
Canon EOS-1D X / EF70-200mm f/2.8L IS USM
1233D 2020(令和2)年12月27日(日) JR播但線寺前~長谷間にて
周辺トイレ:なし

為信区の県道脇から、お堂の南の民家を向いて。
山裾に建つ古民家と薪の貯蔵小屋が何とも言えない雰囲気を醸し出しています。
その前に敷かれた線路を行く「うみやまむすび」、とても似合っています。
首都圏色の気動車でも撮ってみたい光景、今度やってみるか…。

# by 95219522 | 2020-12-28 14:51 | 播但線 | Trackback | Comments(0)

No.2020-38 「いきなり大雪!播但線 vol.3」 12月17日号

12月17日の大雪の撮影、今回が最後です。

No.2020-38 「いきなり大雪!播但線 vol.3」 12月17日号_d0144549_13140649.jpg
Canon EOS-1D X / EF70-200mm f/2.8L IS USM
上:229D 下:1228D 2020(令和2)年12月17日(木) JR播但線長谷⇔生野間にて
周辺トイレ:なし
No.2020-38 「いきなり大雪!播但線 vol.3」 12月17日号_d0144549_13142094.jpg

下市川橋りょうでの撮影後、次の列車まで時間があるので、第三市川橋りょうへ移動し、市川に降りました。
レンズを変えに上がる時間的余裕と、足元を確認しながら歩く余裕を確保しての雪中行軍でしたが、レンズは変える必要がなく、結局雪の中で数十分待ち続けることに(笑)。
まずは単行となって峠を登ってきた229Dを撮影。
通過後まもなく、後方でガサガサと音がするのでハッ!として振り返ると、カメラを持った若い男性2人組でした。
続く1228Dは3名での撮影。
豊岡からやって来て播但線運用に就いていたキハ40、変わらず屋根にはいっぱい雪を積んでいるので、風景と相まって雪の多さを物語ってくれました。

No.2020-38 「いきなり大雪!播但線 vol.3」 12月17日号_d0144549_13244154.jpg
Canon EOS-1D X / EF70-200mm f/2.8L IS USM
231D 2020(令和2)年12月17日(木) JR播但線長谷~寺前間にて
周辺トイレ:なし

市川から上がって、そのまま栃原川橋りょうを望むポイントへ。
この頃になると気温が緩み、熊笹や木の枝に降り積もった雪が溶け始めていました。
雪の播但線は朝が勝負!
雪をいっぱい積んだキハ40が寺前で折り返してくるので、モノクロの渕の山を背景に狙いました。
ここは橋りょう越しに渕の集落も見えるので、里を駆けるシーンが記録できるポイントとして大好きな場所でもあります。

No.2020-38 「いきなり大雪!播但線 vol.3」 12月17日号_d0144549_13303004.jpg
Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
1D 2020(令和2)年12月17日(木) JR播但線長谷~生野間にて
周辺トイレ:浄化センター前公衆トイレ

231D撮影後は下市川橋りょうへ。
お立ち台に上がって、栄光の1D「はまかぜ1号」を狙いました。
見える木々の雪が、朝一番に比べるとだいぶ落ちていましたが、雪は舞っていますしまだまだ撮れる!
木々から溶け落ちる雪の直撃に遭いながらの撮影となりました。
雪が音を吸収して辺りは静寂に包まれていましたが、それを突いてキハ189系の豪快なエンジン音が近づいてきました。
やはり6両に増結されたキハ189系のエンジン音は迫力満点です。
カーブを曲がって姿を現した「はまかぜ1号」、力行に入りグングンス速度を増し、あっという間に駆け上がって行きました。

No.2020-38 「いきなり大雪!播但線 vol.3」 12月17日号_d0144549_13371869.jpg
Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
1233D 2020(令和2)年12月17日(木) JR播但線長谷~生野間にて
周辺トイレ:浄化センター前公衆トイレ

お立ち台から降りて、橋りょう脇から峠を下る230Dを撮影しましたが、やはり前照灯を付けたキハを撮りたくて、折り返しの1233Dが登って来るのを待つことに。
そろそろお昼、気温はさらに上がって、市川の石に積もった雪もかなり溶けてきました。
夜明け前から雪景色を見ているので、これだけ雪が残っていても物足りなさを感じてしまい、1233D撮影で切り上げることに。
背景の山に霧が流れてきた頃、エンジン音が聞こえ始め、キハ41が登ってきました。
車内のボックス席で車窓を眺めていた女性が、私を見つけるなり体ごとこちらに向き直って私をじっと見つめていました。
「こんなところで…、好きやなぁ」と呆れていたのかもしれませんね。

# by 95219522 | 2020-12-28 13:46 | 播但線 | Trackback | Comments(0)