2017年 07月 12日 ( 1 )

2017年 07月 12日
No.36 「深夜の播但線で」 7月10日号
終列車が終わったあとの播但線では、保線作業や検測車の運転が行われていますが、“縁の下の力持ち”とも言うべき列車が、人知れず深夜に運転されています。
今回はその列車を記録する機会がありましたので、ご紹介を。

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Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
工9691 2017年7月10日(月) JR播但線長谷駅にて(許可を得て撮影)
周辺トイレ:長谷駅

播但線で使用されているレールは、必要に応じて大阪から貨車に積載し、長谷駅まで輸送されます。
長谷駅の材料線に貨車を留置し、レールを卸し、後日交換箇所まで保線用車両で運ばれるわけですが、今回は長谷駅までレールを輸送してくる工事列車を記録しました。
深夜1時、列車の到着までかなり時間がありますが、早くも材料線の作業灯が灯され、入換要員と思われるJRの方が待機しておられました。
ご挨拶をし、撮影させてほしい旨伝えると、快く了承くださいました。
今回の列車は、牽引機DD51形とレール輸送用貨車2両の3両編成。
到着時の停車位置が分からなかったので、前詰めの限界位置で停車すると思い、それに合わせてカメラをセットしていました。
ようやく到着時刻となり、寺前方が前照灯で明るくなると同時にブレーキ音が聞こえ、工9691が長谷駅に入線してきました。
やけにゆっくりやって来るなぁと見ていると、ホーム中ほどの2両の停車目標で停車しました。
慌てて構図を変えて撮影。
幟などで編成ごと捉えるのは無理ですが、DD51形の後ろに、チキに積載されたレールが確認できます。
入換のため、すでに片側のみ後部標識灯が点灯しています。

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Canon EOS-1D X / EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
工9691 2017年7月10日(月) JR播但線長谷駅にて(許可を得て撮影)
周辺トイレ:長谷駅

材料線への分岐器の点検が入念に行われているので入換まで時間がありそうと判断、ホームへ。
ナイロンスリングでしょうか、2段に積まれたレールが固定されているのが分かります。
ちなみにこの日の牽引機は、2月に全検を終えた1191号機。

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Canon EOS-1D X / EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
工9691到着後の材料線押し込みの様子 2017年7月10日(月) JR播但線長谷駅にて(許可を得て撮影)
周辺トイレ:長谷駅

入換が始まりました。
編成はそのまま下り本線へ進行、最後尾が材料線への分岐器を超えたところで停車。
その後、分岐器の転轍を入念に確認の上、誘導員の無線誘導で材料線へのチキ2両押し込みが行われました。
写真は、チキ2両を材料線へ押し込み、停車した直後の様子。
誘導員が貨車のブレーキを掛けて回り、機関車との連結を解放する間、チキ側の前照灯が点灯されていました。

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Canon EOS-1D X / EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
工9691到着後の材料線押し込みの様子 2017年7月10日(月) JR播但線長谷駅にて(許可を得て撮影)
周辺トイレ:長谷駅

作業が完了し、貨車を解放した機関車が少し前進して停車した状態です。
入換要員が分岐器を入線に点検しているようです。
しばらく点検が行われた後、DD51形はそろりそろりと分岐器を渡って停車。
再び、工9691として到着した2番線へ戻って来ました。

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Canon EOS-1D X / EF28-300mm f/3.5-5.6L IS USM
単9693として発車待ち 2017年7月10日(月) JR播但線長谷駅にて(許可を得て撮影)
周辺トイレ:長谷駅

到着から約30分ですべての作業が終了し、単機となって2番線に戻ったDD51形1191号機。
しばし停車の後、単機回送として豊岡駅併設の福知山電車区豊岡支所へ向けて出発しました。

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Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
単9693 2017年7月10日(月) JR播但線生野駅にて
周辺トイレ:生野駅

DD51形を追って生野駅へ。
他の列車の運行がない深夜にも関わらず、ここで長時間停車が行われました。
乗務員さんの休憩なのかもしれませんね。
静寂に包まれた右側通行の駅に、ディーゼルのサウンドを響かせてDD51形が鎮座していました。

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Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
単9693 2017年7月10日(月) JR播但線生野駅にて
周辺トイレ:生野駅

ディーゼル機関車の単機回送など記録する機会はそうそうないので、あれこれと撮影を。
後部標識灯点灯がよく分かるのも夜間ならでは。
こちら側のみジャンパ連結器が取り付けられています。

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Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
単9693 2017年7月10日(月) JR播但線生野駅にて
周辺トイレ:生野駅

逆エンドに回り込み、駅名票を入れて。
かつては播但線では当たり前の存在だったDD51形。
私を鉄道ファンにした張本人でもあります。
福知山機関区新製配置で播但線でも活躍した1191号機が、21世紀を迎えて20年近く経った今日に、未だ現役で、播但線内で再会できるなんて、普通客レ廃止の頃には考えられなかったことです。

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Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
単9693 2017年7月10日(月) JR播但線生野駅にて
周辺トイレ:生野駅

夜間撮影なのでそう沢山は撮影できません。
あっという間に発車時刻となりました。
最後に、古い上屋と青い木造の誇線橋・・・、右側通行の生野駅であることを強調構図で、ゆっくりと動き始めたDD51形1191号機を捉え、家路に着きました。

=写真展「郷愁 播但線 ー第九回藤原賢吾「播但線」写真展ー」開催のお知らせ=
開催場所:神河町観光交流センター「カーミンの観光案内所」内多目的ホール
開催日程:7月23日(日)~8月20日(日) 但し水曜日は休館のため、お休みします。
開催時間:午前9時~午後5時 但し最終日は午後2時まで
入場・観覧無料


by 95219522 | 2017-07-12 14:28 | 播但線 | Trackback | Comments(0)