2017年 06月 27日
No.33 「新製客車試運転」 6月26日号
昭和54年8月1日、国鉄山口線にC57形1号機牽引によるSL快速「やまぐち」が運転を開始しました。
使用された客車は12系客車で、当時はまだ旧型客車が多数残っていましたが、乗車環境への配慮でしょう、近代的な客車が充当されました。
その後、外観を茶色にし、窓の下に白帯を巻いたスタイルにリニューアル。
本線復帰間もない1等展望車マイテ49-2を含む旧型客車での運転(ごく短期間)を経て、現在使用されていレトロ客車(12系改造)へと変化していきました。
このレトロ客車もリニューアルが実施され、現在の姿になったわけですが、経年劣化により、置換えが実施されることになりました。
旧型客車をモチーフに、最先端の技術を取り入れて新製された「やまぐち」号客車は35系4000番代です。
6月1日から2日にかけて、新潟の車両メーカーから新山口に甲種輸送された編成は、下関の車両工場を中心にさまざまな試験を実施。
そして26日、DD51形1043号機の牽引により、JR山口線での試運転が実施されました。
35系4000番代の山口線入線はこの日が初めて。
営業運転は始まればディーゼル機関車での牽引の機会は激減しますので、これを抑えるべく、新幹線とレンタカーを使って撮影に出かけてきました。

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Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
2017年6月26日(月) JR山口線津和野駅にて

新山口から約1時間で津和野駅に到着しました。
駅前にはJRの作業服の方がたくさんおられました。
改札を入ると目の前に、今日の牽引機DD51 1043がアイドリング状態で停車、その後方には真新しい35系4000番代の姿がありました。
上の写真は誇線橋からの一コマ。
2番線には2542Dとしての発車を待つラッピング車が停車していました。

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Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
2017年6月26日(月) JR山口線津和野駅にて

新山口方の1号車側から。
1号車は1等展望車マイテ49-2をモチーフにしたオロテ35-4001。
“ロ”なので2等車、つまりグリーン車なのですが、格上ということでしょうか、1等車を表す白帯が引かれています。
現在使用されている12系レトロ客車は5両すべてに白帯が引かれていますが、35系4000番代はこのオロテのみです。
展望デッキにオレンジのポリタンクが搭載され、ブルーのホースが車体下に引き込まれています。
また車体側面にはシルバーのテープでケーブルが固定され、車内へと引き込まれています。
オロテの展望デッキ側台車の1軸がPQ試験用と思しきものに交換されているので、この計測用のケーブルと思われます。

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Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
2017年6月26日(月) JR山口線津和野駅にて

オロテの乗降扉側の台車には、車輪とレール踏面に散水するためのホースが取り付けられていました。
展望デッキのポリタンクから引かれているのでしょう。
「トワイライトエクスプレス瑞風」同様、ブレーキ試験に使用されるのでしょう。

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Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
2017年6月26日(月) JR山口線津和野駅にて

2542Dが発車し、DD51 1043号機の入換が始まったので、編成の反対側へ移動。
津和野方5号車はスハ31或いは32をモチーフに20m級とし、展望デッキを付けたスハテ35-4001。
この車両の特徴は何と言ってもダブルルーフの屋根と小窓、そしてシルヘッダーに見られるリベットの表現。
ここまで手の込んだ車両を作り上げるとは、発注したJRさんも凄いですが、造ったメーカーさんも凄い!!
この編成中、個人的には1番好きな車両です。
中間の3両はオハ35形をモチーフにした車両が連結されており、編成は

←新山口 オロテ35-4001+スハ35-4001+ナハ35-4001+オハ35-4001+スハテ35-4001

となっています。

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Canon EOS-1D X / EF24-70mm f/2.8L USM
2017年6月26日(月) JR山口線津和野駅にて

エンド交換のため、2番線を新山口方へ移動するDD51 1043号機とスハテ35-4001の並び。
この角度だと、スハテのダブルルーフがよく分かります。
この後、新山口行き試運転を撮影するため、駅を出て撮影ポイントへ。

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Canon EOS-1D X / EF70-200mm f/2.8L IS USM
試9572レ 2017年6月26日(月) JR山口線津和野~船平山間にて

DD51牽引をカッコ良く捉えたいと思い、白井カーブにやってきました。
山裾を回り込むポイントで、編成すべてを収めることは不可能ですが、DD51の排煙が期待できるのでここに。
最終的に撮影者は6~7人だったでしょうか、それぞれに散らばっての撮影でした。
定刻、DD51は渋いエンジン音も高らかに、排煙を上げながらカーブを曲がり登ってきました。
機関車次位のオロテ35の展望デッキのポリタンク、シルバーのテープ、台車に引かれたホースがはっきりと見て取れ、いかにも試運転列車らしい1枚になったと思います。

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Canon EOS-1D X / EF70-200mm f/2.8L IS USM
試9572レ 2017年6月26日(月) JR山口線渡川~長門峡間にて

途中、地福駅で長めの運転停車があるものの、津和野の一番奥からの移動では追い越せるか不安でした。
が、9号線が至極スムーズに流れたので、地福で約10分先行することになりました。
当初より渡川を遠望するポイントを予定していたので直行。渡川駅の直線にはズラリと車が並んでいましたが、このポイントは私一人、国道との交差部2名いらっしゃるだけでした。
ポイントへ駆け上がって時計を見ると、試9572レ地福発車時刻でした。
赤い石州瓦の民家を取り入れた構図を取り、待ちました。
やがて駅方面の警報音が聞こえ、編成がやってきました。
渡川駅手前で少し減速したように見え、DD51のホイッスルが響きました。
橋りょうを渡る編成を撮影、この後のんびりと9号線を流していましたが、山口駅停車中に先行。
しかし、街中で撮影する気になれないので、そのまま新山口へ直行。
みどりの券売機で帰りの新幹線を検索すると、約5分後に発車する列車がヒット。
試運転列車の新山口駅到着を待たずに、当地を発ちました。

深夜に帰宅する勤務明けで、1時間ほど寝ただけでの遠征でしたが、よい記録が出来て満足です。

ちなみに今回紹介した35系4000番代は、9月2日からSL「やまぐち」号での使用が始まります。
ナハ35-4001の車内にはSL運転シュミレーターや投炭練習機(シュミレーター)もあり、楽しめること間違いなしです。
また、詳細は未発表ですが、本線用復元が完了したD51形200号機の運用も始まりますので、こちらも期待しましょう。


by 95219522 | 2017-06-27 21:33 | SLやまぐち号・津和野稲成号 | Trackback | Comments(0)
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