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「五月だヨ!播但線!!」の巻

2007年より続けております播但線写真展、今年も開催させていただくことになりました。
すでに会場をおさえておりまして、展示する写真31点のプリント作業も終えました。
まだ後援先への申請等の作業が残っておりますので、すべての作業が完了次第、詳細をお伝えいたします。
先月、がんばってプリンターをエプソンの最新機種に買い替えまして、これまで以上に高精細なA3ノビプリントでご覧いただけますので、ぜひ足をお運びいただきますよう、よろしくお願いいたします。
毎回不安を抱えながら開催してきた写真展ですが、この夏の開催で5回目を迎えることになりました。
「写真展、続けてね」と背中を押して下さった方も、天国で喜んでくださっているかな・・・と(笑)。

さて、本日はお休みで、天気予報ではスカッと晴れる!なんて言ってましたので、朝から撮影に出かけてきました。

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峠に菖蒲(アヤメ)が咲いていた
Canon EOS-1Ds Mark III / EF24-70mm f/2.8L USM
2D 2011年5月18日(水) JR播但線生野~長谷間にて(後追い)
周辺トイレ:なし

7時に家を出ましたが、空は真っ青。
まさに五月晴れでした。
さて、どこで何を題材にしようかと考えながら北上を続けましたが、渕地区で菖蒲(アヤメ)が咲いているのを見つけました。
調べたところ、「しょうぶ」と「アヤメ」は別者なんだそうですね。
「アヤメ」は花びらに黄色い模様があるのだとか・・・。
今回撮影した花、花びらの付け根に模様がありましたので「アヤメ」です。
つぼみは傘のように巻かれているんですね、初めて知りました。
すぐ近くの畑にも咲いていましたが、すでに萎れていて、見頃を迎えようとしているのはここだけのようでした。
寺前行き普通列車を2本見送り、2D「はまかぜ2号」がやって来ました。
真名谷トンネルから出てきた6両編成の2D、車内は満員御礼のようでした。
この時期、毎年修学旅行臨が播但線を何往復もしていましたが、今年からは「はまかぜ」を利用して姫路まで出ているのかもしれませんね。
乗客が多かったのは修学旅行生だったのかも。
さて、撮影では広角24mmで一番手前の花にピントを置き、F10で撮影しましたが、バックを行く“茜特急”の存在感は抜群ですね。

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元気に泳げ!!
Canon EOS-1Ds Mark III / EF70-200mm f/2.8L IS USM
5626M 2011年5月18日(水) JR播但線寺前~新野間にて
周辺トイレ:なし

先日、天気が悪かった日の撮影で、確かに下ろされていた鯉のぼり。
今日通りかかると、ゆったりと泳いでいるのが見えました。
比延地区、日吉神社の近くで東を向いての撮影。
1D「はまかぜ1号」以降で順光になる場所ですが、撮影は午前9時過ぎ。
逆光ですが撮影決行(笑)。
と言うのは、5626Mは5615Mの折り返しで、5615Mの寺前方に赤の銀馬車1号が連結されていたのです。
これを逃すのは惜しい!ということで撮影。
構図は好みなのですが、やはり色が今一つ・・・。

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比延の五月
Canon EOS-1Ds Mark III / EF24-70mm f/2.8L USM
5617M 2011年5月18日(水) JR播但線新野~寺前間にて
周辺トイレ:なし

先ほどの5626Mと鶴居駅で交換する5617Mがやって来るので、比延地区の県道から見える風景と絡めて撮影してみました。
実は、この時期のこの場所、大好きなんです。
すぐ下の水路を流れる水の音、田んぼを渡って来るそよ風、向こうに見える山とそれを写し出す田んぼ・・・。
電車や車が来ない限り、人為的な音が一切しないこの場所。
すぐ近くにお堂があるのですが、何時間でも腰かけて座っていたい・・・、五月の比延地区はそんな雰囲気に包まれていて大好きなんです。
さて、やって来た5617Mは青の銀馬車2号。
どこにいるか分かりますか?
「ウォーリーを探せ」みたいですね(笑)。

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新緑の清流
Canon EOS-1Ds Mark III / EF100-400mm f/4.5-5.6L IS USM
1233D 2011年5月18日(水) JR播但線寺前~長谷間にて(後追い)
周辺トイレ:なし

一旦船津まで戻り、再び北上。
峠地区へ向かいました。
黄色の銀馬車3号のラッピングに「清流」として印刷してある市川。
その両側の木々が新緑を迎えていました。
列車はほんの少ししか見えませんが、清流・市川と新緑を捉える良いポイントですので撮影してみました。
写真下方、岩の上の橋脚が確認できますが、これはかつて市川の対岸に田んぼがあった頃に橋が架けられていた名残です。
生野鉱山(銀山)の排水によるカドミウム汚染で田んぼ・畑の土の入れ替えが行われた際、ダンプや重機が入れなかったため、峠地区では三菱と協議の上、土地を買い取ってもらったそうです。
以来、対岸へ渡ることがなくなり、橋も姿を消したというわけです。
語られなくなった生野鉱山(銀山)の歴史の一部をも記録した写真と言えそうです。

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鋳鉄橋との共演
Canon EOS-1Ds Mark III / EF24-70mm f/2.8L USM
1235D 2011年5月18日(水) JR播但線生野~新井間にて
周辺トイレ:羽淵地区休憩所公衆トイレ

「銀の馬車道」と「鉱石の道」に関連する観光施設等をラッピングした銀馬車・鉱石号が1235Dとして和田山に向かいます。
これを撮影すべく、羽淵地区にある「羽淵鋳鉄橋」へ。
羽淵鋳鉄橋は、明延鉱山の神子畑(みこばた)選鉱所から羽淵ステンションを経て生野へ至る馬車道に架けられた鋳鉄橋の1つで、洪水に見舞われて流出したため、現存する羽淵鋳鉄橋は復元されたものです。
銀馬車・鉱石号のラッピングにも鋳鉄橋が描かれていますが、これは「神子畑鋳鉄橋」です。
選鉱所~生野間には5つの橋が架けられたそうですが、現存するのはこの2つのみ。
「羽淵鋳鉄橋」は国道312号線羽淵交差点のすぐ側にあり、向こう側には播但線があります。
「鉱石の道」をアピールする銀馬車・鉱石号と「羽淵鋳鉄橋」の共演は是非とも記録しておきたかったもの。
少し無理のある構図ですが、明治の産業遺産とそれをPRする気動車を1つの写真に収めることができました。
上の写真を、鉱山の歴史の“裏”とするなら、こちらは紛れもなく“表”ですね。
下は「羽淵鋳鉄橋」の全景。
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山間の踏切にて
Canon EOS-1Ds Mark III / EF24-70mm f/2.8L USM
3D 2011年5月18日(水) JR播但線長谷~生野間にて
周辺トイレ:なし

朝一番で訪れた渕地区に戻って来ました。
後数分で3D「はまかぜ3号」が通過する時刻。
太陽は西へと移動し、頭上の少し前方から陽が射していました。
植物の撮影は逆光の方が、葉や花びらが輝いて見えるので、光を通した新緑と小さな踏切、通過する3Dを撮影してみました。
3Dは先頭車同士の連結となる3・4両目を入れてみました。

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狛犬さんの目線
Canon EOS-1Ds Mark III / EF24-70mm f/2.8L USM
5635M 2011年5月18日(水) JR播但線新野~寺前間にて
周辺トイレ:なし

渕地区より南下、再び比延地区へ。
以前にも撮影したことのある日吉神社境内からの撮影です。
以前にもご紹介した通り、男性が白粉を塗って花嫁さんの格好をし、“とんぼ”と呼ばれる長持ちに乗って練り歩く祭りで有名な神社ですが、普段はひっそりとしており、まさに神様の領域といった雰囲気です。
そんな中にお邪魔し、狛犬さんの横から撮影してみました。
鳥居の向こうは道路ですが、運よく人も車もなく、鳥居越しに電車を捉える事ができました。

良い気候の中、先日同様“本気モード”で遊んだ1日でした(笑)。

by 95219522 | 2011-05-18 22:45 | 播但線 | Trackback | Comments(2)
Commented by focalplaneshutter at 2011-05-19 16:54
最高!としか言いようのない場面ですね!素敵です!風もさわやかでしょうし、あぁ行きたいですねぇ・・・・・
Commented by 95219522 at 2011-05-20 09:50
>focalplaneshutterさん
おはようございます。

>最高!としか言いようのない場面ですね!素敵です!
写真をお褒めいただき、光栄です。
しかし、focalplaneshutterさんのお言葉は、私が写した風景へのお言葉ですね。
最近は花を中心とした撮影でしたが、今回は風景がメインですので、播但沿線がいかに美しいかを知っていただけたかと思います。
田植えが終わった直後の今も良いですよ!
もう少しすれば、新野周辺は麦秋を迎えます。
この頃も綺麗ですから、お時間があればぜひどうそ!!
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